車椅子、ときどき杖。

外出には車椅子を使っています。ときどき杖も使います。車椅子で訪れたスポットや、普通に歩いていた頃には気づかなかったいろいろや、便利だと思う道具について。

電動車椅子での、立ち振る舞い。

簡易型電動車椅子を使い始めて、3週間が経過しました。

 近所のショッピングモールへ、ひとりで行って気づいたこと。

 

 

■後方確認を大袈裟にする。

自分の行動を周囲に予測してもらうことはとても重要だと思います。

 

手で車椅子を漕ぐ場合は、手の動きで減速・加速が周囲に判ってもらえると思うのです。これは自転車と同じことで、漕ぐのをやめれば後ろにいる人は「止まるのかな」「減速するんだな」と予測できると思います。また、手動車椅子は急には止まれないので、手でハンドリムを握って徐々に速度を落とします。

電動車椅子は、手の動きがありません。動作を周囲に予測させる動きがないのです。

例えばモール内を移動していて、お店に寄りたいと思った瞬間、電動車椅子は突然に止まることができます。車輪が完全に制御されているからです。

でも、そうすると、後ろを歩いている人は驚くでしょうし、もしかしたらぶつかってしまうかも知れません。

 止まるとき、進路変更をするとき。どちらも「後ろの人が認識できる動きで」後方確認をした上で、徐々に減速するように心がけています。

 

 

■エレベーターに乗り込むとき・降りるとき、他にも人がいる場合は声をかける。

「乗ります」「降ります」「このままバックで降ります」「回転します」など、自分がこれから起こす行動を伝えることで、周囲の不安を軽減できるのではないかと思っています。

 

エレベーターの奥の壁には鏡があることが多いのですが、これは車椅子等で乗り込んだあと方向転換するスペースがなくて後ろ向きに降りる場合に、後方確認をするためのものです。でも、私は鏡で自分の後方を見ているけれど、周囲にいる人(鏡を背面にしている)からすると私は前を向いているだけに見えるから、どういう動きをするか予測しづらいと思うのです。

そんな訳で、声を発するように心がけてみました。

 

 

■陳列棚間の通路で、誰かの後ろを通りたいときの声掛けについて。

棚を見ている人の背後のスペースが、歩いてなら通れるけど車椅子だと通れないかも? という幅の場合は、「通ります」ではなく「車椅子で通ります」と声をかける方が認識してもらえるのではないかと気づきました。

 

こういうシーンは一度あって、私は「すみません、うしろ通ります」と何度か声をかけたのですが、おそらくその方は背後に人が通るだけの充分なスペースがあると思っておられたのでしょう、気づいてもらえなかったのでした。私もその時は知恵が回らなくて、あとから上記のことを思いついたのです。

 

 

きっと、まだこれから新たに気づくことが出てくると思います。

周囲を不安にさせたり心配されないように、自信を持ってきびきびと行動できるよう努力します。