猫、かわいいですよね。私も大好きです。
でも、自分で飼ったことがないからか、滅多に触れ合えたためしがないんですよね。
歩いていた頃に何度か猫カフェに行ったことがありますが、猫じゃらしも扱いがヘタらしくてじゃれてくれないし、撫でるのも怖々だからかスルッと去っていかれたり。
なので、これまでは基本的に、遠くから猫たちの愛らしいさまを眺めて満足していたんです。それでも充分満足だったんです。
奈良町にある猫カフェ「寧估庵」さん。
以前から、奈良町を訪ねる時に何度も前を通っていて、気になっていました。
店内は土足OKの板張りで段差もなく、車椅子のまま入店できます。
今年の元旦からリニューアルオープンされたので、お正月の3日に訪ねてきました。
席に案内していただき、マフラーを外したりコートを脱いでいる間に、早くも1匹の猫がふわりとテーブルに乗ってきてくれました。
たぶんこの子の名前はアッシュだと思うんですが(この猫カフェ最古参で「ボス」だそうです)、もし間違ってたらごめんなさい。
奥に見えていますが、窓の上には猫たちのすてきな写真がたくさんあります。どれもかわいくてかっこいい…!
さて、この子がいきなり歓迎ムードでお出迎えしてくれた時点でもう「今までの猫カフェとは違うぞ」と感動しておりましたら。
なんということでしょう。
テーブルに、これでもかと猫たちが跳び乗ってきてくれたんです!
ピントが合わない…!
近い…!
この子たちの視線の先で、店主の小豆澤裕子さんが猫おやつを用意してくださっています。
小豆澤さんはとても朗らかな方で、私がTwitterで問い合わせさせていただいた時から丁寧にご対応くださいました。当日もいろいろとお気遣いくださって、本当にありがとうございます。
この日はお正月ということで、猫たちには特別に「お年玉」として「CIAOちゅ~る」が振る舞われました。私たちが受け取って、猫たちにあげます。
奪い合われるちゅ~る…!
がんばって自力で撮影しましたが、ボケててすみません。
猫の舌のザリザリとした感触が、袋を通じて手に伝わってきます。ほんとに、ザリ、ザリ、ってするんですよね。で、ちゅ~るの中身を絞って指が先端に近づくにつれ、猫の口元にも近づく訳で。
最終的に、めっちゃ舐められました(笑)
猫の舌、肌で感じると痛いですね。こんなに舐められたの初めてです。
ふわふわの毛並みにそっと触れてみると、なんと、撫でられてくれるんですよ。
当たり前とか言わないでください。私これまで、どの猫カフェでもこんなあっさり撫でさせてもらえたことないんですよ…!
幸せです。もうほんとに。ずっとここにいたい。
テーブルに乗るのはちょっと…な子たちや、にゃーにゃー鳴くんだけどシャイな子もいるので、近寄ってくれた子たちだけそっと撫でさせてもらいました。
この子はちょっと控えめに、床から見上げてくれた子。かわいい。
おやつタイムの後は、猫たちそれぞれ好きな場所でくつろぐようです。
テーブルの上で、前足をしまい込んで並び座る猫たち。かわいい。眺めているだけで幸せ。
寧估庵さんは、もともとは骨董店だったそう。落ち着いた店内のあちらこちらに、古いランプが置かれています。そして、その傍には猫がまるくなっているのです。かわいい。
中には毛づくろいする子も。
あられもない恰好…!
…じっと見てたら、気づかれちゃいました。邪魔してごめんね。
集まる猫たちもかわいい。
あちこちキョロキョロしたりウロウロしてテーブルに戻り、お茶を飲んで一息ついてふと横を見ると。
前足をちょんとテーブルに乗せて…! 何てかわいいのアナタ…!
と思ったら私のノートが開いてるのが気になった様子。
帰る直前に、テーブルにまた1匹の子が乗ってきてくれました。
尻尾をくるりと巻いて凛と座るこの姿、私はとても好きなんです。
チラッとこっちを見てくれました。かわいい。
この時、この子には手を触れませんでした。また来るね、と声をかけました。
写真を見返していて思いましたが、この子はもしかしたらおやつ後にテーブルで2匹ならんでくつろいでくれた子かな?(違っていたらすみません)
もしそうだとしたら、帰る前にちょっと顔見に戻ってきてくれたのかしら。嬉しい。
店内は、3つのテーブルをゆったりと配置してあり、車椅子で安心して移動できます。
この写真は店内から通り側を見たところ。
私が案内していただいたのは丸テーブルだったので、電動車椅子の操作レバーが邪魔にならず嬉しかったです。
この日は常連のお客さんたちがたくさんいらしていて、相席させてもらっていろいろ教えていただきました。猫たちの名前とか。全然憶えられなくてすみません! 憶えられるように通いたいです。
なお、店内にあるお手洗いは車椅子ごと中に入ることはできませんが、手すりが設置されているので、伝い歩きができる場合はドアの手前に車椅子を置いて入れると思います。私はそうさせていただきました。
手伝ってくださった常連のお客さん、ありがとうございました!
寧估庵さんは、左側がギャラリースペース、右側が猫カフェとなっています。
いずれも店頭に大きな段差はありません。
ギャラリーは奥の間が畳敷きなので段差がありますが、おもての間は車椅子のまま入れます。展示されているものによっては車椅子の操作に注意が必要です。
中のガラス戸で行き来できるようになっていますが、車椅子で通るのは幅がちょっと不安だったので、猫カフェへは表から入りなおしました。
こちらが猫カフェ。引き戸の前にやや傾斜があります。敷居は簡易型電動車椅子で自力で越えられました。
猫カフェの営業は、月・木曜日定休。平日は13~17時までのフリータイム制で料金2000円、土日祝日・正月・GWは13時~・15時~の二部制で料金1500円。いずれも猫おやつと、無農薬有機栽培の大和茶ほうじ茶がついています。
大和茶ほうじ茶、とてもおいしかったです。ちなみに、追加料金で大和茶紅茶やスペシャリティー珈琲も頂けるそうですよ。
※猫カフェへの中学生以下のお子様のご入場はご遠慮くださいとのことです。
猫カフェの詳細やギャラリーの展示予定など、ホームページで確認できます。
また、店主の小豆澤さんのTwitterアカウントはこちら。
猫カフェ寧估庵 ギャラリー寧估庵 (@cafenekoan) | Twitter
近くにある、車椅子で入れるトイレのある施設もご紹介しておきます。
奥に、車椅子のまま入れる広めのトイレがあります。古い井戸や庭も眺められます。入場無料。トイレ利用の際にはスタッフの方に声をかけましょう。ただ、1階の催事によっては入りにくいこともありますのでご注意を。
私は奈良町を訪ねる際にこちらのトイレによくお世話になっています。受付でひとこと声をかけて利用します。ホールで展示や演奏会が行われている時は、そちらも楽しめます。