奈良県産の食材を、ピザやジェラートで。
今年の夏は例年にない酷暑でしたね。
車椅子は立っているより地面に近いので、地熱も加わって恐ろしい暑さとなります。それでも昨年までは出かけていたんですが、今年はダメでした…。背もたれや座面が熱を吸収し体温をこもらせるんだと知りました。命の危険を感じる暑さで、引きこもり生活を送っておりました。
6月に奈良町を訪ねたとき、以前から工事中だった町屋が新装オープンしていることを知りまして。行きたいと思いつつこの暑さでしたので、先日ようやく訪ねることができました。
奈良県産の食材を使ったピザとジェラートのお店、「cervo bianco」さんです。
入口手前の傾斜がちょっと急で、私の簡易型電動車椅子では自力で上がれませんでした。ガラス戸越しに店員さんを呼ぼうかなと思っていたら、店先のベンチにいたお客さんが押してくださいました。ありがたいことです。
この排水のへこみが車椅子にとっては少々厄介なんですよね(もちろん、段差や溝があるよりはずっと良いのですが)。奈良町の道路脇は大体この形状なので、通行時は注意が必要です。勾配が急ではない場所でも、このへこみに車椅子の大車輪がハマって空転しちゃうことがあるんです。
帰るときは後ろ向きに出て、お店の方にグリップを持って引いてもらいました。
店内は段差もなく通路がゆったりしていて、車椅子でも問題なく入れます。
私が通りやすいように、お店の方が椅子をよけてくださいました。
中庭の見える席に案内してもらえて嬉しかったです。
ええ、今回は一人ランチです(笑)
ピザのメニューはいろいろあって目移りしましたが、チーズと奈良漬のピザがあると聞いてとても気になっていたので、今回はそれを注文しました。
生クリーム、4種のチーズ、「あしびや本舗」の奈良漬を使ったピザ「馬酔木(あしび)」。小さめに切って散らせてあるのが奈良漬です。
店内の石窯で焼かれたアツアツのピザは、中央の生地が薄くてやわらかく、縁はもっちもち。手に取ってかぶりつくと、チーズがのびやかに糸を引きます。そして、奈良漬のカリカリした歯応えがとても楽しい!
チーズはカマンベール、モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、グラナ・バダーノ。私は青カビタイプのチーズはやや苦手だったのですが、このゴルゴンゾーラの芳醇な香りが奈良漬の濃厚な風味にめちゃくちゃ合うんです。いやはやすごい。これはおいしい。
食べきれなかったピザは、テイクアウトにしてもらえます。
他にも食べたいピザがあり過ぎるので、次は友人を誘ってシェアしたいです。
11時~15時までのランチタイムは、ジェラートがお得なセットにできます。
ということで、ピザ一切れを持ち帰ることにして、ジェラートをシングルで頂くことに。
店の入口すぐにあるジェラートのショーケースまで行って、どれにするか散々悩む私。だって、これまたどれもこれも魅力的すぎるんですもの。
こちらは店頭に置かれたジェラートメニュー。ミルクと大和茶以外は日替わりとのことです。いずれも奈良県産の食材が使われています。
今回は、「いちじく」を選びました。(あっ、この看板には書かれてないですね)
かわいい鹿のクッキーと共に。結構なボリュームです。
一口掬ってそっと含んでみますと。
なんと、まるでいちじくそのもの!
皮ごとつぶした果肉が使われているそうで、空気を混ぜ込んだジェラート特有のねっとりした舌触りが、まさにいちじく。控えめな甘さや、プチプチとはじける食感(いちじくのアレは花だそうですね)も相まって、まさにいちじく。
これは、いちじく好きにはたまりません。
季節の移ろいによって、ピザやジェラートに使われる食材が変わっていくのも楽しめますね。
とにかく次は、友人を誘って再訪したいと思います。
参考:
cervo bianco - 奈良の食材を使用したピザ&ジェラート レストラン(ホームページ)
cervobianco (@cervo_bianco) • Instagram photos and videos(Instagram)