毎年開催されている、「奈良県大芸術祭」と「奈良県障害者大芸術祭」。
今年は一体開催ということで、9月1日から11月30日(一部は12月初旬)まで、奈良県内のあちこちで様々なアート作品を楽しむことができます。
車椅子で楽しめた展示を、一部ご紹介。
10月初めに、奈良県立図書情報館へ行ってきました。2階ロビーで、11月29日~12月6日まで奈良県文化会館で開催される「障害×アート~障害のあるアーティストの魅力発信~」のプレ展示が行われていました。
障害者アーティスト3名の作品のほか、東大寺大仏殿前に掲揚される「ビッグ幡(ばん)in東大寺」のために全国の障害者から応募された絵画作品419点をすべて展示した「ビッグ幡作品原画展」も圧巻でした。
決まった大きさの「キャンバス」に描かれた様々な作品をひとつずつ眺めていると、「きれい」「かわいい」「色使いがすごい」と思うものもあれば、「これは何だろう?」「どんな気持ちで線を描いたんだろう」「すごく楽しそう」という風に心が動かされる瞬間があります。
アート作品は、本来、誰が描いたのかを気にして観るものではなくて、私が良いと感じたものを楽しめばそれでいいんじゃないかな、と思えた展示でした。
高い天井を活かし、過去に東大寺で掲揚された「幡」も間近で見ることができました。
11月29日~12月6日からの展示では、さらに多くの障害者アーティストの作品が楽しめるそうです。また、同じ期間に東大寺大仏殿前で今年の「ビッグ幡in東大寺」も開催されます。まだ東大寺へ観に行ったことがないので、今年こそ文化会館と合わせて観に行きたいです。
10月31日まで、JR奈良駅からやすらぎの道までの区間で「まちなかアート」が開催されています。
「PansonWorks」がデザインした「奈良×招き猫」のタペストリーが掲げられ、通りのあちらこちらに「奈良」をテーマに一般から公募されたデザインの「招き猫」が展示されています。
こんな風に。
お店のショーウィンドーに、こっそりといるんです。招き猫が。
鰻屋さんにも。そして、
古物商の窓にも。
ふだん何気なく通り過ぎるお店も、招き猫を探して眺めながら散策すると、新たな発見がありますね。
「奈良県大芸術祭・奈良県障害者芸術祭」の詳細は、公式ホームページのほか、観光案内所などで配布している公式ガイド「奈良県大芸祭・障芸祭Walker」でも確認できます。