奈良のカフェ、くるみの木。
「くるみの木」は、奈良のガイド本にもよく掲載されているカフェ&雑貨店です。
ずっと前に行ったことはあるのですが、雰囲気もすてきだしまたぜひ行きたいなと思っていました。
車椅子で入れるか不安だったので、お店にお電話してみました。バリアフリーではないとのことでしたが、店内は段差のない部分もあるとのこと。
友人と一緒に、行ってきました。
歩道はでこぼこしていたり車道に向かって斜めになっているところもあって、注意して進む必要があります。また、お店の手前に踏切があります。
庭には角材で歩道が作ってあるので、車椅子をゆっくり慎重に進めました。私の簡易型電動車椅子では手を借りなくても行けましたが、手動を介助して進む場合は前輪を上げたまま進んだ方がスムーズに行けるかもしれません。
お店の入口に段差がありますので、ここは友人に押してもらい、前輪を上げてのぼりました。ドアは開き戸なので、開けてもらって入りました。
店内の手前のスペースは段差なく入れます。お店の方に椅子を避けてもらって、車椅子のまま席につきました。テーブルの脚の幅は少し狭めです。
この日のランチ。
春菊とパリパリいりこのごはん:いりこが香ばしく、春菊の香りで春を感じました。
野菜たっぷりハンバーグ:大きめに刻んだ野菜と押し麦が入っていて、食感が楽しい。ボリュームたっぷりだけどぺろりと食べられました。付け合わせは菜の花とパプリカの、たぶん素揚げ。香ばしい!
高野豆腐と水菜の煮物:高野豆腐がとても香ばしくてびっくり。もしかしたら揚げてあるのかも。
茄子の揚げ田楽:茄子のほかに、素揚げした皮付きの小さいじゃがいもがとてもおいしかった!
新玉葱のサラダ:新玉葱のなんと甘いこと! ドレッシングも酸味控えめでおいしい。お店で販売されてます。
蕪と油揚げのお味噌汁:ごろごろ入った蕪はやわらかく、焼きめのある薄あげはサクサクしてておいしい。
苺のゼリー:先日のいちご狩りを思い出しながら食べた。あっさり甘くておいしい。
全体的に、香ばしさをとても感じました。野菜がメインなのに充分な満足感があるのは、油をうまく使われているからではないかと。どれもおいしかったです。
食後のコーヒーもおいしかった…。泡立ってますがブラックコーヒーです。
ランチセットのほかにも、「特製けんちんカレー」「山の芋とやまくにいりこのピッツァ」「蓮根とオイルサーディンのチーズトースト」(トーストは15時~17時)などなど、気になるメニューが盛りだくさんでした。ケーキもおいしそうなのです。
また行きます。きっと行きます。
休日はとても混み合うようで、11時半の開店に向けて10時半から名前を書くボードが店頭に置かれるそうです。私たちは日曜日の13時半に着いたのですが、入店したのは14時半でした。すてきな庭で、ベンチに座る友人とのんびり喋りながら待つ時間は、ゆったりと優雅なひと時でした。ポカポカ陽気の日で良かったです。
明日香村で、いちご狩り。
先日、明日香村の「あすかいちご狩りパーク」へ友人と一緒に行ってきました。
なんと、あの「あすかルビー」が30分食べ放題なのです!
上記リンク先の「農園マップ」を見ると、車椅子で入れる農園が複数あることが分かります。
予約時に車椅子利用者であることを伝えると、その中から案内してもらえます。
私たちは近鉄飛鳥駅から徒歩で向かうので、歩ける範囲にある「田中農園」さんを案内してもらいました。20分程度で着きます。ホームページと同じマップが駅にも置いてありました。途中の道にも、農園の案内看板が立てられています。
ハウスの中は、ちょうど車椅子でも通れる通路になっていました。
車椅子だと、目の前にいちごが実っているので、すんなりと収穫できます。そっと摘んだいちごを、入口で借りたはさみを使って採ります。そのまま口へ放り込むと、なんと甘いことか!
さすがはあすかルビーです。ほんのり赤い実でも、十分に甘い。
まだ白いいちごもたくさんあるのですが、それも私にとっては初めて見る光景で、きれいだなと思いました。
このいちごたちもすぐに真っ赤に色づくのでしょう。
幼い頃に読んだ絵本『いちごばたけのちいさなおばあさん』を思い出しました。いちご畑の下に住むおばあさんが、白いいちごを赤くして回る話です。そのおばあさんが色をぬるおかげで、いちごは甘くなるのです。
いちご狩りは5月29日(日)まで、完全予約制。土日祝日と水曜日に開催中です。
MICHIMOで、飛鳥。
飛鳥に行ってみたいけど、車椅子であちこち回れるかなあ?
友人とそう話していて、見つけたのが「MICHIMO」でした。
2人乗りの、とてもコンパクトなレンタル電気自動車です。
確認すると、ステーションで車椅子を預かってもらえるとのこと。
友人が、周辺で車椅子を貸してくれる施設を調べてくれました。
車椅子を置いて、MICHIMOに乗って、ドライブして、ちょっと施設に立ち寄る。
友人と2人で、ばっちりな飛鳥プランを楽しむことになりました。
MICHIMOのレンタル料は、3時間コースで3,000円(税別)です。
ミニカーのようなかわいらしい車体。車内は前後に座席が並んでいます。後部座席に座るには、足元の中央が盛り上がっているので、またいで乗り込む必要があります。
手でつかめる場所がなかったので、運転席のヘッドレスト下に手ぬぐいを回して結び、それを握って姿勢を安定させました。
iPad miniを借りて、観光地の説明などを表示させられます。
地図を表示させることもできますが、ナビ機能はありません。
窓を開放しているので、風がよく通ります。
何たる爽快感!
友人も私も、「これは気持ちいいね!」と何度も口に出してしまいました。
棚田がとても美しく、カメラを三脚で構える人たちが大勢いました。
私は降りることはできませんでしたが、車窓からでも充分に景色を満喫しました。
立ち寄った施設は「飛鳥資料館」。
駐車場のそばにある事務所で、車椅子を借りられます。
友人に押してもらって庭を進むと、亀石や猿石のレプリカがありました。
そして、「石人像」のレプリカ。
こちらは当時を再現し、噴水が出るようになっています。女性の口と、男性が口元に持つ盃から、それぞれ水が噴き出しています。
正面玄関は階段ですが、右脇のスロープから車椅子で入れます。
1階ロビーには、先ほど庭で見た石人像の実物が置いてあり、すぐ近くで眺められます。
職員さんに声をかければ、車椅子で入れるトイレを借りることもできます。
3時間のドライブはあっという間でした。この爽快感はぜひまた楽しみたいです。
1日コース(8,000円・税別)もあるのですが、長時間この座席に座るのはちょっと難しいかも知れないと思うので、次の機会も3時間で楽しみたいと思います。
コスモス寺、般若寺。
奈良の般若寺は、「日本最古のコスモス名所」と謳われています。
近鉄奈良駅から北へ、バスで10分程度。徒歩なら40分程度の距離でハイキングコースにもなっていますが、高台にあるので近隣はかなりの急坂です。
般若寺のバス停ちかくは、路面が少しデコボコしています。
国宝の「楼門」を通り過ぎると、駐車場の奥に境内への入口があります。
境内は大きめの砂利敷きで、電動車椅子の速度はかなり落ちました。車輪が砂利をかむので、漕いだり押したりするのにはかなり力が必要だと思います。
本堂もコスモスに囲まれています。
重要文化財の十三重石宝塔。
通路の幅は、車椅子と人がぎりぎりすれ違えるかなといったところです。
車椅子から見ると、目線より高い位置にもコスモスの花があります。風にざわわと揺れると、花に包まれて幻想的な気分になります。喧騒を遮断した中で、ゆったりと過ごすことができました。
たまには花を見に行くというのもいいものですね。
ちなみに、周辺の急坂はこんな感じです。
私の簡易型電動車椅子では、問題なく上り下りできましたが、坂が緩急つけつつ長く続くので、手動では厳しいのではないかと感じました。
JR奈良駅1階、多目的トイレ。
JR奈良駅に隣接する商業施設「ビエラ奈良」1階にある多目的トイレを利用しました。
駅の東口バスターミナルからも見える位置にあり、東西を結ぶ連絡通路からも行けます。
なお、女性用トイレ内にも車椅子で入れる個室がひとつありました。ただ、こちらはトイレの入口に並んでいる人がいると入りにくいかも知れません。
参考:下記リンク先のフロアマップ1Fのトイレです。
・ドアの開閉は手動引き戸
・便座の横に手洗いあり
・便座の奥に背もたれあり
・ウォシュレットあり
・水洗ボタンは円形の大きいボタン
・オストメイトあり、シャワーあり
・おむつ替えベビーシートあり(2015.8.2時点では使用停止)
・ベビーチェアあり