バリアフリー2018では、自助具を見るだけでなく、車椅子にも試乗してきました。
まずは、昨年は展示のみだった電動車椅子「WHILL Model C」。
ちなみに、昨年「WHILL Model A」に試乗して興奮した記事はこちらです。
「WHILL Model C」は、モデルAに比べると本当にコンパクト。重量は半分以下の約52㎏です。
操作感はモデルAと同様にとても直感的で、小回りもきいて「さすが」といった印象です。フットレストの上に乗っても傾くことなくどっしりとしているのも力強い。
ですが、やはり二輪駆動である分、馬力はどうしても落ちます。5cmの段差を越えられるとのことで、会場には段差が設けてあったのですが、ある程度の勢いをつけておかないと上れませんでした。私は首がやや弱いので、段差での衝撃対策にいつもゆっくり上がっているんですが、その感覚でいくとダメで、ちょっと下がってから速度を落とさずに進むとクリアできました。
この「WHILL Model C」最大の特徴といっても過言ではないのが、三分割してセダン車のトランクに積み込めるということ。
昨年の記事にも興奮して書いていましたが、「電動車椅子をトランクに積む」って普通はできないことなんです。ゴツい電動車椅子はもちろんですし、私が使用している「簡易型電動車椅子」も、電動ユニットの駆動部が繊細なため横倒しが推奨されておらず、セダン車には積み込めません。私は車で出かけるときはいつも手動車椅子を積んでもらい、出かけた先では家族に押してもらっています。
「WHILL Model C」なら、車で出かけた先でも、介助を頼むことなく自分で操作できるということです(トランクへの積み降ろしの手間はおかけしますけどね)。
私がふだん街の中で遭遇する段差や砂利道のことを考えると、ひとりであちこち出かけるのに不安は残るかな、とは思います。
それでも、「WHILL Model C」が画期的な電動車椅子であることに変わりはありません。
参考:WHILL - 次世代型電動車椅子 パーソナルモビリティ(ホームページ)
今回初めて出会ったのが、ビーチ用車椅子「モビチェアー」です。
「株式会社モノ・ウェルビーイング」のブースで出会ったこの車椅子は、砂浜を進んで、なんとそのまま海へも入れちゃうんです!
座り心地はふんわりしていて気持ち良かったですよ。引っ張ってもらうと、タイヤが太いからか、本当にスーッとスムーズに進みます。
この「モビチェアー」、鎌倉の由比ガ浜海岸で常備されているとのこと。
車椅子を使いだしてから、というより杖をついてからずっと海から遠ざかっている私ですが、今年はちょっとチャレンジしてみようかな、という気持ちになってきました。
こちらの会社では、砂浜など車椅子にとっての悪路に敷く「モビマット」(米国障害者法(ADA)適合舗装路)も取り扱っています。車椅子の車輪は細いので、砂浜では沈んでしまって進むことができませんが、こういったマットがあれば安心。
ちなみに、「モビチェアー」と「モビマット」を製造しているフランスのメーカーでは、特殊車両が使用するマットも製造しているそうです。
車椅子でも行ける場所がどんどん増えて、楽しめることや諦めなくていいことが増えたらいいですよね。
参考:
MONO well-being 株式会社モノ・ウェルビーイング(ホームページ)